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私の入院体験2

私の入院体験

櫻井 嘉那子さん

【入院の経緯】

実家のある仙台に戻り、里帰り出産の分娩時に“もやもや病”により脳血管疾患を発症し、緊急搬送されました。向こうではとても大きな病院に半年ほど入院し、地元に帰る段になって新潟リハビリテーション病院を紹介され、移ってきました。ボトックス治療があるから良いよ、と言われてきました。こちらの病院ではリハビリをメインに3ヵ月ほどお世話になり、無事に自宅へ帰ることができました。どちらの病院も、スタッフの方々や他の患者さんがとても暖かく接してくださったので、とても安心して楽しく過ごせました。
退院してからも、毎週2回、外来に通ってリハビリを続けています。

【リハビリについて】

リハビリは、いろいろなアプローチを受けました。
わかりやすく言うと、言葉と家事動作、日常動作、そして歩行です。
入院中は、子供の待つ自宅での生活復帰が目標でした。

【言葉のリハビリ】

3年経った今では、こうしてお話ししておりますが、新潟リハビリテーション病院へ入院した当初は、話をするということが出来ず、まだ文字盤を使って会話をしていました。連日、言語聴覚士さん(Speech Therapist:ST)が訓練に付添ってくださり、少しずつ回復してきました。入院中に話すことが出来たから、友達をたくさん作ることが出来ました。話をすることが楽しくて、病棟の食堂に集まる時間が待ち遠しかったのを思い出します。もちろん食べることも楽しみだったのは言うまでもありませんが。外来に通ってリハビリを続けたかいもあり、言葉の訓練からは“卒業”させて頂くことが出来ました。もうすぐ4歳になる娘に、毎日絵本を5冊ぐらい読み聴かせしています。生活に張りができ、ここまで回復することが出来て本当に良かった、と思っています。

【家事と日常動作のリハビリ】

家事と日常動作の方でも、目標を次々クリアしてきました。入院中の目標は、トイレ・洗濯・料理と続きました。最初は、じゃがいもの味噌汁を作るのに1時間以上かかったのを懐かしく思います。焼きそば作りも大変でしたし、立って輪投げをするというのもハードルが高かったです。今では、スムースに出来るようになり、自宅でシチューやカレーを作るのは私の担当になっています。書き物も、名前や住所を書けるようになるところからスタートして進歩をしてきました。ロボットスーツHALを使った訓練をしたあとは、右手の調子が本当に変わります。
今の私の目標は、娘にマフラーを編んであげることです。それから、担当して頂いている作業療法士さん(Occupational Therapist:OT)と一緒に、娘に机を作ってあげようと計画しています。これも大変楽しみにしています。振り返ってみると、私が必要とするリハビリ、私の生活に合わせたリハビリを組んでもらってきたなぁと思います。

【歩行のリハビリ】

理学療法士さん(Physical Therapist:PT)にも大変お世話になっています。移動こそ車いすですが、公園などは歩けるようになりました。外を普通に歩きたい、というのが今の目標です。ボトックスという治療を4か月に1度受けさせて頂いておりますが、受けた後は大変調子が良くなります。足首に装具をしていますが、やわらかくなるからか、装具に足があたらなくなるので、良くなっていることに気づかされます。入院中に行った、脚にロボットスーツHALを装着した訓練も、効果絶大だったので、機会があれば、またやりたいと思っています。

【入院生活で困ったこと】

入院していた病棟に車イス用のトイレが少なかったのが、唯一の不満だったのですが、昨年改築された折にトイレも増設されたと御聞きしました。これから入院される方は良いですね。

【入院生活で楽しみだったこと】

先ほども申し上げましたが、なんといっても、食事の時間が楽しみでした。スタッフや患者さんのお友達とお話ししながら食事が出来るので、入院生活の中でとても待ち遠しい時間でした。そのときの患者仲間とは今もメールのやりとりをしています。だいぶ歳の離れた方もいらっしゃいますが、声を掛け合う、かけがえのない友人になっています。